神の中の人も大変だな

以前、スマトラ沖地震は信者の神の存在への信仰を揺るがすであろうというカンタベリー大主教のコメントを取り上げましたが、それはイギリスの話。かたやアメリカでGMIという会社が20カ国の2万人に調査を行って、その結果が公表されました。

  • アメリカでは南部の福音派の半分、カトリックの10人に1人、全体では26%
  • マレーシアでは半分
  • ロシアでは27%
  • 韓国では15%
  • 全体で見ると16%

が今回の津波は「神の業」であると回答とのこと(大元のソースWashington Post日本)。ちょっと面白いのはこれ。訳しておく。GMIのサイト。

大多数の人の日常生活において宗教がさしたる役割を果たしていない国、日本の回答者は、津波を神のせいにはしなかった。
「日本人は宗教に対してプラグマティックな態度a pragmatic approachを取っているので、津波のような自然災害が起こっても宗教には目を向けないのです。」とワシントン大学、国際研究専攻のドナルド・ヘルマン教授は解説している。

ワシントン・ポストはこう。

日本人はこの調査全体にわたって顕著な例外であり、津波の背後に神を見取る人はあまりいない。

まさに神は、神がいないと思われるところに登場する。「おお神よ、神がいない!」というやつである。それにしても日本人の感覚は分かりにくいだろうな。

いちいち地震とか津波とか神のせいにしてたら、やってられませんって。てか神もいちいち人間の相手なんてしてらんないだろ。