哲学教育

こないだの学会では延々と哲学教育についてのワークショップが開かれていましたが、韓国では哲学教育ブームが起こっているようです。ただし学校教育としてではなくて、塾とかの私的教育機関として。

自分の頭できちんと考えられるようになるためは、哲学を学ぶのが一つの手だと思うのです。日本だとあまり自分の頭で考えることが奨励もされないということもあるのだが、でも自分の頭で考えていない人が多いような気がする。哲学が教育として存在しないとき、きちんと考えるという役割を担うのは数学なのだが、数学も数学でそのようなこととは関係ないと考えられているし、まして「役に立つ」とかいう観点から扱われてしまうという不幸な目にあってるし。

哲学史ばっかやってるからダメなんだ、という意見も聞くが、哲学的センスのない人がしょぼいことするよりは、古典をきちんと読み解いてくれた方が他の人にはずっと役に立つ。最近つとに感じられるようになってたが、古典をきちんと読むというのはやはり重要なことですよ。we are standing on the shoulders of giants.