カテゴリー論 (18)

あれ一ヶ月ぶり?Cayley representation theorem*1を、Yoneda Lemmaを用いるより一般的な定理の特殊な場合と見るという箇所。しかしCayley theoremの方は普通に群論で考えればけっこうすんなりした証明なのだが、Yoneda lemmaを用いる方は煩雑。Yoneda lemmaの理解を助けるための例として出されているのだが、あまり旨味が分からない。どうやら本文が少し変なので苦労する。

普通の群論でのCayley theoremを証明するとき、ある群Gの要素gに対して、置換 \sigma_g

任意の x \in Gに対して \sigma_g (x) = gx

というように左置換で定義するやりかたと、

任意の x \in Gに対して \sigma_g (x) = xg

と右置換で定義するやり方があって、本によってどっちかが書いてある。それは置換群の定義が違うってことなんだろうか。特に右置換の場合、任意の \sigma_g \sigma_hについて \sigma_g \circ \sigma_h (x) = \sigma_g (\sigma_h (x))が必ずしも成立しなくなるわけだが(置換群が可換にならない限り)、それはそれでいいんだろうか?

*1:任意の群は、その群の置換群のある部分群に同型である