地上デジタル放送に関する殴り書き

地上デジタル放送が3年目に入りました。アナログ放送の停止予定が2011年7月だからあと6年半。しかしもちろん、全然普及していない。メディア側は地上デジタル放送がいかに便利でよいものかを宣伝しようとしているが、アホかと。

高画質?ハイビジョンって何で失敗したんでしょうかね。必ずしも高画質なものが売れるわけでは無いのです。例えば、CDがレコードに取って代わったのは高音質以外の要因がずっと大きい。いい技術は普及するはずだっていう技術屋的発想は勘弁してくれ。

インタラクティヴ?そんなものPCでやりますって。テレビのちまちましたリモコンでそんな細かいことするかよ。さらにネットを恐れて、他の国と共通性の無い使いにくいBML規格にしたのは誰。

おまけにコピーワンスで私的複製をがちがちに制限してることは華麗にスルー。あまりにひどいので行政が調停に出てくるまでになっちゃったってのに。技術が発展して我々は不自由になるわけですよ。自分だけのビデオ編集すらやりにくくなる。今のままの管理体制だと2010年頃に大騒ぎになるよ。例えば愛知万博の弁当持込禁止なんて当事者たちは大騒ぎになること予想してなかったでしょ。でも事前に公表されてればけっこうな騒ぎになったんじゃないの。

さらにさらにB-CASカード。これがないとスクランブルが解除できないので見られない。無料で流れてるのにね。B-CASという単なる一私企業に個人情報提供しないともらえないよ。メディア側はこれで個人情報を大量にゲット。うはうは。NHKもこれで誰がテレビを本当に持ってるのか確定できて受信料徴収ははるかに楽になりますね。万々歳。

地上デジタル放送は消費者にはメリット無し。メディアが宣伝するような需要なんて存在していません。それだけならともかく、デメリットがごそごそ。何ですかねぇこれ。

じゃあ地上デジタル放送はいらない??中止すべき?いいや。VHF/UHFの周波数の割り当てはもういっぱいいっぱい。今後の需要も考えたら、いかに大変でもやるっきゃない。メディア側もまだ景気がもっと悪かったときから、膨大な金額つぎこんでひたすら設備投資したしね。いつかやらなきゃいけないことは確か。

だから良いものだとか便利になるとか需要もないアホなこと言ってないで、ちゃんとした理由を説明すればいい。周波数の有効利用のためにどうしても必要なことなのです、我々にとってもすごい負担なんです、って頭下げてお願いすればいい。もちろん狭隘な著作権管理体制は撤回した後で。少なくともそんな雰囲気は、まだまったく見られないんだよなー。「史上最大・最悪の公共事業」、そろそろ始まるよ。