物理的事象というのものがまずあって、それを数学的に表現することによって数学上の結果による新たな物理的事象の予測が可能、という意見があったが違和感があった。まず、物理的事象なるものが数学から独立に存在すると考えられている点。さらに数学上の結果による何らかの予測は、本来、物理的基盤を持たないものと考えられている点。
実数real number、虚数imaginary numberという言葉だけに捕らわれすぎ。虚数が関わる事象が「リアル」でないものだ、なんていう含意はどこにもない。単に二次元実平面の第二成分だと考えておけばいいじゃない。ああやって考えるのは、「リアル」や「実在」に関する概念があまりに素朴すぎる、としか言いようがない。

そういえば交流のインピーダンスを測定すると、「虚数成分」がたしか測定できる。測定器に虚数が計測されて表示される。これはどういうことでしょうね。