D.ケプセル、『ネット空間と知的財産権』、青土社、2003.

片手間の読書。面白くなかった。大きく特許法著作権法に具現化される、アイデアの表現の区分(有用性と芸術性)を一元化すべしという提言。法律論としては面白いかもしれないのだが、哲学としては得るものなし。この本が寄りかかろうとしている常識存在論がまさにうまく機能しないことが、現在のネット上を初めとする著作権の問題だと思うのだが。