神崎繁、『フーコー 他のように考え、そして生きるために』、日本放送出版協会、2006.

フーコーというと社会学、哲学としても政治哲学や社会哲学の領域で語られることが多いが、この本はプラトンストア派デカルトニーチェハイデガーメルロ=ポンティ等々と哲学史の文脈からフーコーを見ている。とても良い本。こうして哲学史の文脈に置かれると、フーコーの言ったことが少しはより分かった気になった。こういうアプローチのフーコー研究がもっと読んでみたい。