つぶやき

俗世の聖職者でありたい。俗世から切り離された聖なる世界の住人ではなく、俗世にありながら俗世と戦いつつ過ごす人間ではなく、俗世そのものが聖なるものであるような生き方。非常に身近で小さなことそれぞれが聖なることであるような。知り合いと馬鹿話をしたり、酒飲んで騒いだり、女の子を追っかけたりすることそのものが聖なることであるような。俗世の日常の生活が崇高であるような人間。

それには崇高さが足りない。夕日の中で遠くを見つめる少女の視線のような、崇高さが。